基礎知識

製缶板金加工

モーターカバーとは?目的や機能、当社の製品事例をご紹介!

工場やプラントの生産設備において、モーターは心臓部ともます。そのモーターを保護し、安全かつ安定して稼働させるために欠かせないのが「モーターカバー」です。

この記事では、モーターカバーの基本的な目的や機能、材質選びのポイントを解説するとともに、千葉・房総エリアで製缶板金加工を行う株式会社アガツマが実際に手掛けた、特注モーターカバーの製品事例をご紹介します。

ファンカバー①

モーターカバーとは?その目的とは?

モーターカバーとは、文字通りモーター本体を覆うための筐体や保護カバーのことです。設置環境に応じて様々な形状・材質のものが存在しますが、主な目的は以下の4点です。

目的1:外部環境からの保護(防塵・防水・防油)

最も基本的な役割は、モーターを外部の異物から守ることです。

  • 粉塵・ホコリ: 工場内に舞う粉塵がモーター内部に侵入すると、絶縁不良や回転部の摩耗、故障の原因となります。
  • 水・湿気: 屋外や洗浄工程のある現場では、雨水や湿気による錆、漏電を防ぐ防水機能が必要です。
  • 油・薬品: 切削油や化学薬品が飛散する環境では、モーター本体の腐食を防ぐ耐油・耐薬品性が求められます。
目的2:作業者の安全確保(接触防止)

稼働中のモーターは高速で回転しており、また高熱になることもあります。作業者が誤って回転部や熱い表面に触れることによる巻き込み事故や火傷を防ぐため、安全カバーとしての役割も果たします。

目的3:放熱・冷却機能の確保

モーターは稼働時に熱を発します。完全に密閉してしまうと内部に熱がこもり、オーバーヒートの原因となります。そのため、適切な通気口(ルーバー加工やパンチングメタル)を設けたり、放熱性の高い材質を選定したりするなど、保護と冷却のバランスを考慮した設計が必要です。

目的4:騒音対策(防音機能)

大型のモーターや高速回転するモーターは大きな騒音を発生させます。防音材を内貼りしたカバーで覆うことで、作業環境の騒音レベルを低減させる効果も期待できます。

モーターカバーに求められる機能と材質


設置環境に最適なモーターカバーを製作するためには、適切な材質の選定が不可欠です。

鉄(SS400など)
一般的な環境で使用される場合、コストパフォーマンスと強度に優れています。錆びやすいため、塗装による防錆対策が必須です。

ステンレス(SUS304, SUS316など)
食品工場、薬品工場、屋外、沿岸部など、高い耐食性や衛生面が求められる環境に適しています。

アルミニウム
軽量化が求められる場合や、放熱性を重視する場合に選ばれます。

当社が提供する特注モーターカバー部品の特徴とは?

既製品のカバーでは対応しきれない、現場特有の複雑な課題は少なくありません。当社では、製缶板金加工技術を生かした特注のカバー製作で、お客様の「困った」を解決します

既製品では合わない特殊形状への対応

工場内の複雑な機械の可動域や、限られたスペースに完全にフィットするカバーは、既製品ではまず見つかりません。当社は、お客様の機械の形状、現場のレイアウトに合わせて完全にオーダーメイドで設計・製作します。これにより、隙間なく保護し、最適な作業空間を確保できます。

リニューアル・材質変更への対応

長年使用し、老朽化や腐食が進んだ古いカバーの交換ニーズにも対応します。図面が残っていない場合でも、現物を採寸するリバースエンジニアリングにより、精密なカバーを再製作することが可能です。また、この際には使用環境に適した材質変更提案で、設備の寿命を延ばし、メンテナンスコストの削減にも貢献します。

高耐久性の追求

過酷な環境下での使用に耐えうる高耐久性も、特注カバーの重要な要素です。当社では、電解仕上げや焼付塗装といった高度な表面処理を施すことで、製品の防錆性、耐候性を飛躍的に高めます。

モーターカバーの製作実績をご紹介

SS400製モーターカバー
SS400製モーターカバー ①

こちらは鉄鋼業界向けのモーターカバーです。耐久性が求められる製品で、レーザー加工機で切り出したのち、曲げ加工ではなく、溶接で製作しております。

ファンカバー
ファンカバー①

こちらは鉄鋼業界向けのファンカバーです。天面はレーザー加工機で抜き加工を行い、通気性を確保しております。側面はロールベンダーで成形し、溶接を行っております。隙間のない溶接と見栄えが良くなるように研磨をしております。側面に中を確認するための窓を設け、組み立てております。

モーターカバー 【搬送装置向け】

粉体をコンベアで搬送する装置のモーターカバーです。仮組みしたうえで納品させていただきました。レーザー加工機で、2.0㎜のステンレス板材を、特定の形状にカットしたのち、ロール曲げ、ベンダーによる加工部品と溶接を行い、製作いたしました。取り付け位置と組み立てる際のピッチが合っているかに注意して組立を行いました。

960x700 モーターカバー

こちらはモーターカバーです。工場で使われるモーターの保護カバーとして用いられます。中を確認できるように2か所蝶番を用いて扉をつけています。耐久性と外観品質を考慮し、特に溶接とその後の仕上げ工程を重要視して、加工しております。

モーターカバー
モーターカバー16

モーターカバーです。白色に塗装しメンテナンス用の取っ手を取り付けたうえで、組立はお客様の方で対応されるとのことでしたので、各部品を納品いたしました。組立・メンテナンスの際に怪我が無いように面取りを行うとともに、位置ズレが生じないよう注意しています。

モーターカバー【トロンメル用】

ゴルフ場のバンカーの砂をかき混ぜて、混入した石や草木をふるいにかけて取り除く機械の動力となるモーターのカバーです(写真黄色)。

さらに機械内部に砂が残留してしまうとのことでしたので、効率よく排出されるよう、ホッパーの排出口にRをつけて仕上げました。

千葉・房総エリアでモーターカバー製作なら株式会社アガツマへ

株式会社アガツマは、千葉・房総エリアを中心に、設計から製缶板金加工、溶接、そして大型焼付塗装までを社内で一貫対応できる体制を整えています。

  • 「既製品ではサイズが合わない」
  • 「特殊な環境なので耐久性が心配」
  • 「図面がないけれど製作してほしい」

このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当社にご相談ください。厚中板加工のスペシャリストが、お客様の現場に最適な特注モーターカバーをご提案いたします。