基礎知識

図面設計

ポンチ絵からでも製作可能?大型製缶加工で設計工数を削減し、短納期を実現する方法

設計者を悩ませる「図面作成」のボトルネック

プラントエンジニアリングや設備設計の現場において、設計担当者様は常に時間に追われています。 本来注力すべきは、プラント全体の能力計算やレイアウト検討といった「構想設計(基本設計)」であるはずです。しかし実際には、製作手配のために膨大な時間を割かなければなりません。

詳細設計や部品図を描く時間がない現実

構想図までは完成していても、それを実際の製作に必要な「詳細図」や「部品図(バラ図)」に展開する工数が確保できないケースは非常に多いものです。 特に大型製缶品の場合、部材点数が多く構造も複雑になるため、一つひとつ図面化するには多大な労力を要します。「誰かに頼みたいが、社内の製図部隊も手一杯」という状況が、プロジェクト進行のボトルネックとなりがちです。

「ポンチ絵」レベルでは発注が進まないジレンマ

「時間がないから、とりあえず構想図(ポンチ絵)で見積もりが欲しい」と考えても、多くの加工業者は「詳細な製作図面がないと見積もりも製作もできない」と回答します。 これは、加工業者の多くが「図面通りに切って貼る」ことに特化しており、図面に描かれていない詳細仕様を補完する能力やリソースを持っていないためです。結果として、設計者は忙しい合間を縫って、見積もりのためだけに図面を仕上げざるを得なくなります。

既存設備の修理・更新で「そもそも図面がない」

新規製作だけでなく、老朽化した設備の修理や更新(リプレース)案件でも同様の課題が発生します。 数十年前の設備で図面が紛失している、あるいは度重なる改造で現物と図面が一致していない場合、「現物」しか情報源がありません。図面が存在しない状況からのスタートは、測定やスケッチの手間が発生し、設計担当者様にとって大きな負担となります。

図面通りに作るだけでは不十分?大型製缶における「設計」の重要性

「完璧な図面さえあれば、安く良いものができる」とは限りません。 デスク上でCADを使って描かれた設計図は、あくまで「機能を満たすための図面」であり、必ずしも「製造コストと品質が最適化された図面」ではないからです。

デスク上の設計図と、実際の「作りやすい図面」の違い

設計段階では、鋼材の定尺サイズ(歩留まり)や、溶接時の姿勢、塗装時の吊り代などが考慮されていないことが多々あります。 例えば、わずか数ミリの寸法設定の違いで、定尺板から取れる製品数が半分になってしまったり、溶接しにくい閉鎖空間が生まれて工数が跳ね上がったりすることがあります。これらは「製造現場の論理」であり、設計室の中だけでは気づきにくいポイントです。

オーバースペックや歩留まりの悪さがコスト高を招く

製造現場からのフィードバックがないまま、設計図通りに製作を進めるとどうなるでしょうか。 必要以上の溶接長による歪みの発生や、端材の大量廃棄など、見えないコストが積み重なります。大型製缶品においては、材料費や加工工数の比率が大きいため、この「設計と製造の乖離」が数十万円単位のコストアップに直結することも珍しくありません。 真のコストダウンを実現するには、図面が確定する前の段階で、製造現場の視点を取り入れることが不可欠です。

アガツマなら「ポンチ絵」の段階から相談可能。製造のプロが具現化をサポートいたします。

株式会社アガツマは、単なる「図面通りに作る工場」ではありません。 お客様の構想を現実の製品にするためのパートナーとして、柔軟な対応体制を整えています。

「設計代行」ではなく「製造パートナー」としての立ち位置

当社は設計専門会社(設計代行業者)ではありませんが、**「製作を前提とした図面化」**には全面的に対応いたします。 お客様のリソース不足を補うため、製造に必要な詳細設計や作図を当社が引き受けます。これは「丸投げ」を受けるということではなく、製造のプロフェッショナルとして、最も合理的で高品質な製品を作るための能動的なサポートです。

ラフスケッチや仕様書があれば製作可能

詳細な製作図面は不要です。ご用意いただくのは、**「手書きのポンチ絵(ラフスケッチ)」「仕様書(寸法・材質・用途)」**だけで構いません。 そこから当社が承認図面を作成し、お客様にご確認いただいた上で製作に入ります。修理案件であれば、現地での採寸や現物からのスケッチも可能です。

細部を製造側で補完し、設計者の作図負担を軽減

「ここの継ぎ目はどう処理するか?」「補強リブの配置はどうするか?」といった詳細部分について、設計者様が悩み、図面を描く必要はありません。 大まかな仕様さえ決まっていれば、強度の確保や溶接のしやすさを考慮し、最適な構造を当社から提案・補完いたします。これにより、設計担当者様は詳細図作成の呪縛から解放され、本来の業務である構想設計やプロジェクト管理に集中していただけます。

製品事例をご紹介

機械カバー・オイルパンの再製作:現調、設計、製作、塗装、組立、据付まで一貫対応事例


機械カバー・オイルパンの再製作:現調、設計、製作、塗装、組立、据付まで一貫対応事例

お客様の課題:図面がない、設置まで頼める業者がいない…経年腐食した工作機械の更新における悩み

今回の事例は、当社のWEBサイトをご覧になったお客様からの「他社に対応できる業者がいなくて困っている」というお問い合わせがきっかけでした。お客様は、長年稼働している研磨機械や工作機械のカバーやオイルパンが、経年使用によりひどく腐食してしまいお困りでした。

特装車用、収納可能ステップをポンチ絵から設計・製作
特注折り畳み階段 ポンチ絵

お客様の課題:ポンチ絵から車両の荷台に合わせた収納可能なステップを製作してほしい。

特装車両メーカーのお客様から、車両の荷台へのスムーズな乗り降りのために、高さと手すり付きのステップが必要だとご相談をいただきました。お客様は、手書きのポンチ絵で大まかなイメージをお持ちでしたが、それに加えて「使用しないときは車両に収納できる機能」というご要望もいただいていました。

ポンチ絵や漫画絵の段階からぜひご相談ください!

多くの設計者様が抱える「図面作成のボトルネック」。これを解消し、プロジェクトを加速させることが株式会社アガツマの役割です。

私たちに詳細な部品図は不要です。必要なのは、お客様の頭の中にある「構想」と、それを伝えていただくための「ポンチ絵(ラフスケッチ)」や「仕様書」、あるいは「現物」だけです。 製造のプロフェッショナルである私たちが、製作を前提とした最適な構造設計・図面化をサポートすることで、単なる代行以上の「コストダウン」と「品質向上」という付加価値をご提供します。

手書きのメモ一枚、お電話一本からでも構いません。 大型製缶加工・特注設備の製作は、千葉・房総の「製造パートナー」、株式会社アガツマにお任せください。