基礎知識
ヘアライン仕上げとは?ヘアライン仕上げのやり方から当社の加工事例までご紹介!
ステンレス製品などでよく耳にする「ヘアライン仕上げ」。高級感のある見た目から、産業機械のカバーや建築金物など幅広い分野で採用されています。
今回は、金属の質感を高める「ヘアライン仕上げ」の基礎知識から、加工方法、種類、そして千葉・房総 製缶板金加工.comでの加工事例までを詳しくご紹介します。
ヘアライン仕上げとは
ヘアライン仕上げ(Hairline Finish)とは、ステンレスやアルミなどの金属表面に、一方向へ連続した細かい傷をつける表面処理加工を指します。髪の毛のように細い線が整然と並ぶことからその名が付けられました。 ヘアライン仕上げは、単なる装飾としてだけでなく、金属製品の価値と実用性を高める重要な仕上げ工程と位置づけられます。例えば、鏡面仕上げは美しい反面、少しの傷や指紋が目立ちやすいという欠点があります。一方、ヘアライン仕上げは、あらかじめ筋目をつけることで、製品の使用中につく微細なスクラッチ傷を目立たなくさせる効果があります。また、金属特有のギラつきを抑えたマットで高級感のある質感を演出できるため、厨房機器、建築金物、産業機械のカバーなど、意匠性と実用性が同時に求められる場所で広く採用されています。
ヘアライン仕上げのやり方
ヘアライン仕上げは、一般的に回転する研磨ベルトを金属表面に一定の圧力で押し当てることで筋目をつけていきます。 加工のタイミングには大きく分けて二つのパターンがあります。一つは材料メーカーから仕入れる段階ですでにヘアライン加工が施された「ヘアライン材」を使用する方法、もう一つは、切断や曲げ、溶接などの加工を行った後に、製品として形になってから職人が仕上げを行う方法です。 特に製缶板金加工においては、溶接時の熱による変色や、溶接ビードを削り落とす作業が発生するため、その部分のヘアラインは一度消えてしまいます。そのため「溶接後に周囲の目と違和感なく馴染ませるように再度ヘアラインを入れる」という、高度な手作業の技術が必要となります。
ヘアライン仕上げの種類
ヘアライン仕上げは使用する研磨材の粒度や目の方向によって表情が変わります。設計時や発注時には以下のポイントを考慮する必要があります。
目の粗さ
一般的には150番~240番程度の研磨ベルトが使用されます。番手が小さいほど目は粗くはっきりとし、番手が大きいほど繊細でソフトな印象になります。
目の方向
ヘアラインには必ず「方向」があります。板の長手方向(長い辺)に平行に入れるか、短手方向に入れるかによって、製品の見た目の印象が大きく変わります。また、複数の部品を組み合わせる際、目の方向が揃っていないと光の反射具合で色が違って見えるため、図面指示や加工時の管理が重要です。
クロスヘアライン
通常の単一方向だけでなく、筋目を交差させたクロスヘアラインなど、デザイン性を重視した特殊な仕上げも存在します。
ヘアライン仕上げの加工事例
ヘアライン仕上げ ベランダ手すり

こちらの製品はベランダ用の手すりになります。
パイプ品や部品を溶接したのち、外観品質向上の目的で、ヘアライン仕上げを行っております。
ヘアライン仕上げとは、ステンレスなどの金属板の表面に、一方向に細い髪の毛のような研磨目を均一に入れる表面仕上げ技術です。英語の「Hairline(ヘアライン)」が語源となっており、この独特の模様が製品に高級感と落ち着いた印象を与えます。
ヘアライン仕上げのことなら千葉・房総 製缶板金加工.comにお任せください
多品種少量生産で培った、溶接・仕上げの対応力 当社は月1000種類を超える多品種少量生産に対応しており、様々な形状の製品を扱っています。その中で培ったノウハウにより、機械では加工できないような入り組んだ形状や、薄板の溶接構造物であっても、熟練の職人が均一で美しいヘアライン仕上げを施します。
高い外観品質 「機能を満たせば見た目は問わない」という産業用機械であっても、当社は仕上げに妥協しません。溶接の焼け取り、スパッタの除去はもちろん、最終的な表面の質感にこだわり、お客様から「アガツマの製品は綺麗だ」とお褒めの言葉をいただいております。
設計から塗装・仕上げまでの一貫対応 製缶加工と表面処理を別々の業者に発注することは、輸送コストや管理工数の増加、品質のばらつきに繋がります。当社では、設計から材料手配、ブランク、曲げ、溶接、そしてヘアライン等の仕上げ加工まで自社内で一貫対応が可能です。これにより、トータルコストの削減と短納期を実現します。
ステンレス製品の美観や品質でお困りの際は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
